多汗症治療について

ワキ汗、手汗でお困りのかたは
まずは保険治療を始めましょう
汗をかくことは、体温を調整するために行われるごく自然な体の働きです。しかし、その汗が日常生活に支障をきたすほど多く出てしまう状態があり、それは「多汗症」と呼ばれます。
このようなお悩みのかたは
ご相談ください
- 運動後でもない、暑くないのに、汗をかく
- 緊張すると、ワキや手に汗をかく
- 洋服に汗染みができる
- 本やノートを持つと、汗で紙がよれる
- ワキや足のニオイが気になる
原発性局所多汗症の分類・診断
原発性局所多汗症の分類

手足の汗
精神的緊張により多量の発汗がみられます。比較的早期の小学校就学時期くらいから自覚することが多いです。
症状が強くなると、したたり落ちるほどの多汗がみられたり、手が湿っているために本やノートを持つと汗で紙がよれたりします。汗で皮膚が湿った状態が続くと感染症を起こしやすくなるため、水虫やイボを認めることがあります。
ワキの汗
精神的緊張による発汗と温かさによる発汗がみられ、左右対称性に発汗します。発症は、思春期あたりより自覚することが多いです。
シャツに汗染みができるなど、見た目でわかる場合もあり日常生活に支障をきたします。
頭・顔の汗
男性に多くみられ、熱い食べ物や飲み物を摂ったときや情動的ストレスで発汗がみられます。発症は成人を迎えるあたりから自覚することが多いです。
原発性多汗症の診断
原発性多汗症の診断は、「局所的に過剰な発汗が明らかな原因がないまま6ヶ月以上」続き、以下の6症状のうち2項目以上が当てはまる場合を多汗症と診断します。
① 最初に症状が出るのが25歳以下である
② 左右対称性に発汗がみられる
③ 睡眠中は発汗が止まっている
④ 1週間に1回以上の多汗のエピソードがある
⑤ 家族歴がある
⑥ それらによって日常生活に支障をきたす
Hornbergerの診断基準
多汗症に対する保険治療薬
ワキ汗の治療薬

エクロック®ゲル
2020年に日本で始めて健康保険適用が認められた、原発性腋窩多汗症の塗り薬です。
エクリン汗腺(汗を作る器官)が、交感神経から伝えられる汗を出す指令を受け取れないようにブロックすることで、発汗を抑える効果が期待できます。
塗り方は1日1回、両ワキに塗ります。

ラピフォート®ワイプ
原発性腋窩多汗症に対する、1回使い切りのワイプ製剤です。
エクロックゲルと同様に、交感神経から出る汗を出す指令をブロックすることで、発汗を抑える効果が期待できます。
塗り方は、1日1回、広げたワイプ1枚で両ワキをひと拭きします。シートを捨てたら必ず手を洗ってください。

*効果を実感するまでに時間がかかる場合もありますので、まずは1ヶ月間を目安に塗り続けましょう。
*閉塞隅角緑内障、前立腺肥大症のかたは、使用ができません。
保険適応の塗り薬でも効果が乏しい場合は、ボトックス注射(自費診療)もおすすめです。
ワキ汗の治療薬

アポハイドローション
2023年に日本で始めて健康保険適用が認められた、原発性手掌多汗症の塗り薬です。
交感神経から出る汗を出す指令をブロックすることで、発汗を抑える効果が期待できます。
塗り方は、1日1回寝る前に両手のひらに塗り、翌朝起きたら手を洗ってください。
*効果を実感するまでに時間がかかる場合もありますので、まずは1ヶ月間を目安に塗り続けましょう。
*閉塞隅角緑内障、前立腺肥大症による排尿障害、重篤な心疾患、腸閉塞または麻痺性イレウス、重症筋無力症のかたは、使用ができません。

イオントフォレーシス
イオントフォレ〜シスは、多汗症の部位に水道水を浸して微弱電流を流す治療方法です。その微弱電流を流すことによって汗腺の働きが抑制され、汗の量が減ります。
手のひら、足の裏の多汗症治療に適しています。
とくに足の裏の多汗症には、保険適用の塗り薬がないため、イオントフォレーシスによる治療をお勧めします。
施術時間は15分程度です。
治療をはじめたうちは、週に2〜3回、効果が出てきたら1〜2週間に1回の通院を継続します。5回ほどで効果が出始め、10回ほど行うと治療効果を実感できることが多いです。
*ペースメーカー装着者や心臓疾患のあるかた、妊婦さんは受けられません。
*施術中は、指輪や時計を外していただきます。
*副作用:ピリピリとした感覚、かゆみ、あかみ
当院は未導入のため、導入したらお知らせします。